2019年

8月

31日

空蝉(うつせみ)

8月もきょうで終わりですね。

少し前からレッスン室の窓から見えていたものを撮ってみました。

画面の中に幾つのセミの抜け殻があるかわかりますか。

木の根元に大きな穴が2つもあいていました。

 

意外なことに、「うつせみ」とは「現身(うつしみ)」から来ていて、つまり現実に生きている人間のことを言うのだそうです。

生きている人間こそが虚しい存在であるという、仏教から来る逆説的な意味があるようです。

 

昨日、親しい友人の訃報に接しました。

同じようにピアノを学び、指導する仕事につき、そのほかにも文学や美術など、いろんな面で話題の合う、そしてユーモアも通じる、得難い友人でした。

合同で発表会を開いたこともあるし、コンサートで2人で連弾したこともあります。

闘病中であることも、緩和ケアに入っていることも知っていましたが、まだまだ電話すれば彼女の声が聞けるものと思っていました。

いつも勉強熱心で、手術の後でもステージに立って演奏していた人でした。

 

自分の未来を知ることのできる人はいません。

いま現実に生きている者として、一日一日を大切に生きていくしかありません。

 

少し遠方ですが、最後のお別れに行ってこようと思っています。

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2019年

8月

25日

発表会終了

昨夜、無事に発表会終了しました。

「無事に」と言ってよさそうです(笑)

なかなか音が覚えられなかったり、リズムやテンポが定まらなかった子も、きのうは意外なほどちゃんとしてました。

本番で初めて間違えないで弾いた剛の者も。

レッスンのときは、まだ緊張感が足りなかったのかもしれません(苦笑)

お客さんも大勢来てくださって、椅子が足りなくて特別に追加でお借りするほどでした。

ご両親、ごきょうだい、そして祖父母の皆さんも多かったですね。

以前に比べてお客様におじい様、おばあ様が増えているように思います。

少子化もあり、それだけ数少ないお孫さんに関心も期待も愛情も集中しているということもあるのでしょうか。

 

そして、感じるのは演奏している子供たちへの眼差しが温かいこと。

このようなフラットな会場で開くと、お互いに顔がよく見えるので、ご自分のお子さんが弾いているときのご両親の緊張した表情、弾き終わったときの安堵の表情もよく見えます。

とにかく全体に笑顔が多く、演奏前の子供たちの挨拶(一言言ってもらいました)のときも、自然な笑い声も聞こえたり、とてもいい雰囲気でした。

最後の私の演奏のときも、前に立ったときに皆さんが笑顔で迎えてくださって、そういう意味では弾きやすかったです。

拍手も温かくてほっとしました。

 

これでやっと秋が迎えられます。

また来年の発表会に向けて、子供たちと努力していきたいと思います。

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2019年

8月

07日

発表会に向けて

いやあ、それにしても暑いですね。

私が子供のころはエアコンも普及していないですから、夏の暑さイコールがまんするものでした。

夏休みの間は母とよく「暑いって言ったら罰金10円ね」って言っていました。

 

そんな暑さの中、この前の土曜日は1回目のリハーサルを教室でして、月曜は私自身が東京にレッスンを受けに行ってきました。

リハーサルは1回目は教室でみんな集まって、そして2回目は会場でします。

この1回目のリハーサルで、やっとみんなスイッチが入るので、どうしても必要だと思っています。

子供って時間の観念がつかめてないので、こういう機会を設けないといつまでものんびりしていて、当日までに弾ければいいぐらいに思ってる子もいるんですね。

気がつけば直前ということになって、慌てても急にできるようにはなりませんから。

 

きのうレッスンにみえた子のお母さんに、「私もきのうレッスン受けに東京に行ってきたんですよ」と話したら、「えっ、先生もレッスン受けるんですか」って驚かれました。

もちろんレッスン受けずに自分で勉強して弾くこともできるけど、素晴らしい先生についているおかげで、客観的にいろいろ指摘していただけるし、自分でも変わるのがよくわかります。

先生はもう80代なんですけど、ピアノに対する情熱は全く変わらず、そのエネルギーに圧倒されます。

音楽が元気の源なんでしょうね。

私が1年に1回しか行かないので、その日はできるだけほかの方のレッスンは入れないようにしてくださっているらしく、伺うとまず近況報告から始まって、ピアノに関連した話題への脱線も多々ありながらじっくりレッスンしていただいて、最後は先生のお車で中華レストランでご馳走になり、夜中に帰宅しました。

来年はレッスンに伺う回数をもう少し増やしたいなと思っています。

ピアノは名曲がたくさんあるので、まだまだ勉強したい曲があるんですね。

私自身がレッスンを受けて刺激をいただいていると、生徒さんたちへのレッスンも、ちょっと気合が入ります。

少しでも還元したいなと思いながら。

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