2016年
2月
25日
木
昨日レッスンにみえた5歳のお嬢さん。
玄関のドアを開けて笑顔で「いい匂いがした!」
いい匂いの元はこの沈丁花。
教室の玄関横の前庭で、毎年たくさん花を咲かせて、いい香りを漂わせます。
香りのよい花木が好きなんですが、金木犀は大きくなり過ぎるし、以前植えてあった梔子(くちなし)は丸々とした芋虫が大量発生して、あっと言う間に丸坊主にされるので、諦めました。
この沈丁花は丈夫で病気にもならないし、虫もつかずに、ほんとに手のかからないお利口さんです。
花の香りって、美しい音楽のように人の心を慰めたり、明るくしてくれますよね。
ちょっとロマンチックな気分にも。
しばらく楽しめます。
レッスンに来る生徒さんや道行く人にも、匂いのおすそ分けができそうです。
2016年
2月
17日
水
グラミー賞の発表があり、小澤征爾さん指揮するラヴェル「こどもと魔法」のアルバムが、最優秀オペラ録音賞に選ばれましたね。
しかも海外で録音された海外のオーケストラとの共演ではなく、松本市でサイトウ・キネン・オーケストラと地元の音楽家らでの演奏ということで、素晴らしい成果ですね。
何度か病に倒れながらも音楽への情熱を燃やし続ける小澤征爾さん。もう80歳というのもびっくりですが、年齢を重ねても情熱が衰えるどころかますます若々しく、驚くばかりです。
昔、小澤さんの「ボクの音楽武者修行」という本を読みましたが、あの時代に海外に飛び出して、コンクールで賞をとり、世界の小澤になっていった勇気と情熱と努力、そういうもの全て含めての「才能」なんですね。
個人的には、昔、上野の文化会館で、アルゲリッヒをソリストに迎えて新日フィルの指揮をしたときの演奏が忘れられません。ラヴェルの協奏曲とショパンの協奏曲第2番だったと記憶していますが、鳥肌が立つような演奏でした。
三者の化学反応というか、化学燃焼という感じでした。会場には奥様の姿もあって、結婚前は入江美樹さんという名前でモデルや女優としても有名な方でしたから、すらりと美しい立ち姿で周囲の注目も集めていて、そこだけ違う空気をまとっているようでした。
余談ですが、それから遡ること数年、小澤さんの最初の奥様だったピアニストの江戸京子さんも、あるコンサート会場でお見かけしたことがあります。偶然、私の前の席に座っていらして、アップにした髪の後れ毛を撫でつけるような仕草をなさったときの手が、意外に小さくて華奢で、ちょっと驚いた記憶があります。もちろん鍛えられた引き締まった手でしたが。
当時、私は自分の手が小さくて指も細いので、ピアノを弾くのには不利だと思っていましたが、高名なピアニストの江戸さんが自分と同じくらいの大きさの手だったことに驚くと同時に、手の条件を弾けない理由にしてはいけないなと深く感じ入って、強く印象に残っています。
小澤さんは、江戸さんのお父様で実業家の江戸英雄さんにも助けられて海外に出て活躍するようになったそうですが、お嬢さんと離婚されてからも、江戸さんは生涯、小澤さんとは父子のような関係を続けたといわれています。
江戸英雄さんの度量の大きさと同時に、小澤さん自身もそれだけ人間としても音楽家としても魅力のある方なのだろうなと思います。
これから先も健康に留意されて、長く活躍していただきたいですね。
2016年
2月
14日
日
先日のビストロ・フェルムでの食事会のときに、フランソワ先生が「星の王子さま」の講座を始めるという話を聞きました。
大変人気で、1日目は実際に受ける人と体験の人がかなり集まったそうです。
私はいまの講座と両方受けるゆとりはないので、対訳本を買って自分で読んでみようかと。
J'ai acheté un livre à Amazon.
C'est "Le Petit Prince" d'Antoine de Saint-Exupéry.
Ce Livre est tranduit en japonais avec la version originale à côté.
密林さんに注文したら、あっと言う間に届きました。
昔、もちろん翻訳ですが、読んだ記憶はあるのですが、あまり深く読んではいませんでした。
気軽に買ってみたけど、182ページもありました(・・;)
左のページがフランス語、右が日本語になっていますから、実際はその半分ですが。
いろんな読み方があるので、真面目に右のページは見ないで、まず辞書を片手にフランス語のほうを読む人もいるでしょうけど、見比べながら読んでもいいし、時間がなければ右のページを読んでから左のページで「ああ、フランス語ではこうなのね」なんて読み方もあるかな。
そっちの読み方になりそうですが(笑)
学生のころはフランス文学をよく読んでいました。
カミュやボーヴォワール、モーリヤック、サガン、ラディゲなど。
どれくらい理解していたかはわかりませんが。
そして、私が愛するドビュッシーやラヴェルもフランスの作曲家。
ショパンはポーランド生まれですが、お父さんはフランス出身で、ショパン自身もパリで活躍しました。
昨年、ネットの記事で読んだところによると、いまはビジネスのために英語の次には中国語を勉強する人が多いけど、中国やインドもこれからは成長が鈍ってくるし人口も減ってくる、いま急速に成長しているのは、アフリカなどのフランス語圏の国々だそうです。
かつてフランスの植民地だった国でフランス語が母語になっている地域はとても多いんですね。
アフリカ北西部の多くはフランス語圏ですね。
あとアジアや、もちろんカナダでもフランス語は話されていますね。
記事では、「これからはフランス語」と書かれていました。
以前に比べるとフランス語を勉強する人はそう多くないように思いますが、世界の情勢は刻々と変化していくので、これはなかなか興味深い記事だと思いました。
2016年
2月
07日
日
フランソワ先生から「皆さんで食事に行きましょう」というお話があり、昨夜はフランス語のクラスの皆さんで、呉服町にある「ビストロ・フェルム」に行ってきました。
(フェルムについては2015年12月10日の記事を参照)
皆さん顔出しオッケーということなので。
美男美女揃いですからね(笑)
左の前の方は、フルートの先生をしている人です。
しばらくお休みしていたけど1月から復帰して、みんなで食事できてよかったです。
人参のムース~北海道の生ウニとコンソメのジュレを添えて~
これ最高でした。
新鮮なウニの甘みと人参の甘みにコンソメのジュレの爽やかさのハーモニー。
アミューズブーシュって直訳すると「お口の楽しみ」かな。
まさにお口の中がパラダイス状態でした。
ポルチーニ茸のスープ~フォアグラのソテーを添えて~
この後、パテドカンパーニュが出ました。
これは昨年来たときもいただいたもの。
メインの蝦夷鹿のロースト。
私、鹿肉は昔、食べたことがあるんですが、硬くておいしくなかった記憶が。
でも、これは全くの別物でした。
びっくりするぐらい軟らかくて、クセも匂いもなく、牛や豚よりあっさりして軽い感じ。
するすると食べちゃいました。
ソースは柿のペーストを混ぜてあるそうで、ちょっと甘くて肉とよく合っていました。
ミカンのバターケーキ~おおいし養蜂のミカン蜜のアイスクリームを添えて~
これもおいしかった。
先生にチョイスしていただいた赤ワインもおいしかったし、最後にコーヒーもいただいて大満足。
スタッフがシェフのほかに女性1人だけで、土曜の夜だったこともあり満席で、一品ずつの料理が出てくるのがゆっくりだったのですが、私たちはいっぱいおしゃべりできて、かえって楽しめました。
皆さん話題も豊富ですから。
とても贅沢で楽しい夜でした。
これでフランス語がもっと上達すればいいんですけどね(^^;)