2016年
10月
31日
月
28日に、すみだトリフォニーホールで開かれたユリアンナ・アヴデーエワのリサイタルに行ってきました。
Yulianna Avdeeva(1985~ )
ロシア生まれ。2010年のショパン・コンクールの優勝者です。
1月に私の先生の生徒さんの発表会が、同じトリフォニーであったんですが、それは小ホールのほう。
今回は大ホールなので、こちらは初めてでした。
ホール内部の撮影は、演奏中でなくてもだめみたいで、こちらはロビーの様子。
とても立派で綺麗なホールです。
さて、肝心のリサイタルのほうですが、私、今回はちょっと音響が気になって、前半はいま一つ音楽に入り込めませんでした。
遠く感じるし、もっと綺麗な音のはずなのに、厚みのある和音など濁って聴こえる。
長く伸びると唸りが生じているような。
席が失敗だったんでしょうね。
私がチケットを申し込んだときは、あまりいい席が残っていなくて、2階の一番後ろの席を買ったんですが、3階席があったんですね。2階席の上に張り出した3階席の部分が、頭の上近くにある感じで。
つまり、私の席はポケットの一番奥になっていたわけです。
すみだトリフォニーは音響がいいと評判らしいのに。
でも、ネットで見ると、「2階席はひどい」という書き込みもありました。
2階でも一番前のほうならよかったんでしょうけど。
この次、チケット買うときは気をつけようと思います。
でも、プログラム後半になると、演奏のほうが素晴らしいので、音響のこともしばし忘れることができました。
プログラムは、前半はバッハのイギリス組曲とショパンのバラード2番、4つのマズルカ、ポロネーズ。後半はオールリストでした。
アンコールはショパンの遺作のノクターン、リストのリゴレット・パラフレーズ、ショパンのワルツ作品42でした。
本当に才能のあるピアニストです。
テクニックももちろん素晴らしいのですが、隅から隅まで音楽そのものという感じ。
最初の音から、最後の音の余韻とその後の空気感まで神経が行き届いています。
それでいて、自由闊達でしなやかな印象。
彼女がショパン・コンクール優勝というのは、大いに納得できるところです。
できればもっといい席で聴きたかったなと、そこだけが残念でした。
余談ですが、隣の席のおじさまが、熱心なファンらしく、ずっと双眼鏡(オペラグラスというには大きかったような)を覗いては盛大な拍手を送っていました。
アヴデーエワの当日の衣装は、銀灰色のような上着に黒のスリムパンツ、黒のローパンプス。髪はアップにしていましたが、ジョルジュ・サンドを思わせるような男装の麗人ふう。
すらりとした立ち姿も演奏する姿も美しく、そういう意味でもファンが多いのかもしれませんね。
終演後、CD購入者にロビーでサインに応じていましたが、長蛇の列でした。
また来日したときは、聴きに行きたいと思います。
2016年
10月
27日
木
きょうはレッスンにみえた小学生が、ずっと咳をしたり鼻もグズグズ。
火曜は38度の発熱でお休みした子もいるし、最近の寒暖差で体調を崩している人が多いようです。
ずっと夏服が片づけられなかったり、急に寒くなったかと思うとまた夏日。
小児科の前も車がたくさん並んでいました。
明日はお天気が崩れて雨になるとか。
早くお天気が安定して、秋らしい陽気になるといいですね。
2016年
10月
18日
火
きょうは用事があって静岡市街に出掛けました。
その前に少し時間があったので、楽譜も何か探そうかなと。
街を歩いていると、この時期、やはり目につくのは…
もうすっかり季節の風物詩ですね。
私が子供のころは、日本にクリスマスはあってもハロウィーンってなかった思うんですが。
渋谷で仮装した人たちが集まって大騒ぎするのは、本人たちは楽しいのかもしれないけど、問題も少しありそうですね。
でも、ウィンドウのディスプレーとしては楽しいし、子供たちがお菓子をもらって素朴に楽しむのはいいんじゃないかと思います。
きのうまで急に肌寒かったのに、きょうはまた夏かと思うような暑さでした。
夜になって、天窓や階段の上の窓を開け放しておいたら、家じゅうに金木犀の香りが漂っています。
今年はあまり香りを感じることなく時期が過ぎてしまったのか思っていましたが、暑かったり寒かったりのせいで時期が遅れたんでしょうか。
家の中いっぱいの金木犀の香りで、幸せな気分で眠りにつけそうです。
2016年
10月
13日
木
きょうは録画してあった、NHK交響楽団とラルス・フォークトの協演でモーツァルトのピアノ協奏曲第27番を聴きました。
指揮はパーヴォ・ヤルヴィ。
ラルス・フォークト(Lars Vogt)は1970年、ドイツ生まれのピアニスト。
年齢的にもまさに脂ののった時期ですね。
番組の中でヤルヴィとの対談で「この曲は子供のころにすごく惹かれた曲で思い出が詰まっている」というようなことを語っていました。
モーツァルトへの思い入れが強いんだなと思いましたが、レパートリーはとても広いようで、指揮もするんですね。
とても軽やかで端正な演奏で、モーツァルトの魅力を余すところなく聴かせてくれました。
モーツァルトって、いつも心地よい幸福感と、同時にその裏腹の生きる哀しみを味わわせてくれます。でも、決して大げさな絶望ではないんですね。
動画は、youtubeからのものなので、今回のモーツァルトではありませんが。
今回のN響との協演では、コンサートでは珍しく楽譜を置いて演奏していました。
譜面台は立てずに、ピアノの中に寝かせて、器用に自分で踏めくりしていました。
フランツ・リスト以来(クララ・シューマン説も)クラシックのコンサートでは暗譜で弾くのが通例ですね。コンクールも、音大の試験も、暗譜で弾くことを要求されます。
聴こえる音楽がよければ、楽譜は見ても見なくてもよさそうに思いますが、実際に楽譜を見て弾こうとすると、これが意外に弾きにくいんですね。目で譜面を追うのに気をとられるし、体の動きも制約される感じで。
でも、そこを上手にクリアできるのなら、譜を見てもいいのかもしれません。
私は発表会では生徒に「必ず暗譜」と言いますけど。
暗譜しなくていいとなると、途端に安易な考えになってぎりぎりまで真面目に取り組まなかったりするので。
プロは本当はすごく弾き込んでほとんど覚えているので、楽譜を置いたからといって演奏の質が落ちるわけじゃないんですね。
ともあれ、フォークトの演奏はとても上質で、満足させてくれるものでした。
2016年
10月
10日
月
「芸術の秋」はもちろんなんですが、秋は次々とおいしいものが収穫される季節。
お米、果物、秋刀魚に松茸…
そして忘れてはいけないのは、新蕎麦ですね。
というわけで、日曜でレッスンがお休みの昨日、ネットで静岡のおいしいお蕎麦屋さんランキング1位の「たがた」さんに行ってきました。
場所は常盤公園のすぐ近く。
満席だと断られることもあり、またお蕎麦がなくなり次第終了ということで、お昼の開店30分前に行きました。
雨が上がったばかりだったせいもあってか、ほかには誰もいなかったのですが、開店近くになるとほかのお客さんもそろそろ集まり始め、開店と同時にほぼ席が埋まった感じ。
中は座敷のテーブルが3つとカウンター席。(2階もあるみたいです)
少しほの暗くて落ち着いた雰囲気です。
初めてなので、お昼のセットメニュー(小鉢・野菜天・お任せの蕎麦二種)を注文。
野菜天は衣が薄くカリッと揚がっていて、私は好きです。
お蕎麦は蒸籠で1枚と、冷たい汁蕎麦(青海苔が入っていて、上には焼き海苔)。
久し振りに本当においしいお蕎麦を食べました。
ツルッとすすったときの風味が最高。細めの麺で茹で加減もちょうどよかったです。
ぺろっと食べてしまいましたが、お腹は充分満腹になりました。
ほとんどなくなったころになって、写真を撮ってなかったことに気がついたのですが(笑)、もう後の祭り状態。
お腹がすいていたので、食欲が走ってしまいました。
絶対リピートすると思うので、写真はまたそのときに。
「食欲の秋」はエンドレスです。
2016年
10月
08日
土
運動不足ですっかり体がゆるゆるなので、今週はレッスンのスタートが遅い日を選んでプールに行きました。
すっごく久し振りです。
歩いても泳いでも、水の中って健康にいいのはもう常識ですね。
そして、ピアノを弾く人には最適なスポーツだそうです。手を痛めないですしね。
入ったら最後、動いていないといけないそうですが。
じっとしてると、特に女性は、冷えから守るためにかえって脂肪がついていくそうですよ。
なので、泳いで疲れたら今度は歩いてと、休まず交互にやることにしています。
久し振りなのですぐ息が上がってしまって、衰えぶりに我ながらびっくりです。
もっと度々来ないとだめだなと、実感しました。
それでも30~40分泳いだり歩いたりしていたら、だんだん体が慣れて息が上がらなくなって、前に進むように(笑)なってきました。
泳いだ後のけだるさが、また気持ちいいんですね。
そして、そのまま家に帰ればよかったんですが…
足が向いたのは、プールの近くにあるケーキ屋さん。
洋酒がたっぷり浸み込んだサヴァランです。
小学生のころ食べて、何て大人の味なんだろうとうっとりしました。
ウィスキーボンボンもいける小学生だったので、素質はありましたね。
ちょっと泳いだくらいでこれでは…(>_<)
またプールに行くことにします!
スポーツの秋からの……
……食欲の秋でした(^^ゞ
2016年
10月
05日
水
先月始めた生徒さんの保護者の方々へのメール配信。
一応、希望を募る形で申込書を提出した方に配信し始めて、いい効果が出ていると思っているのですが、申し込みがなかった方もいらっしゃって、先日、その中のお一人に買い物先でばったり会ったので、「○○さんはメールはあまりなさらない?」と伺ってみたところ、「私はお願いしたくて書いたんですけど、子供が『出さなくていい』と言うもんですから…」というお話でした。
私が「希望する方に」と書いたのは保護者の希望という意味で、お子さんの希望を募ったんじゃないんですけどね(笑)
小学校も高学年ぐらいになると、メールで先生とお母さんが自分のことでどんなやり取りをするのか気になるんでしょうか。
でも、お子さんの教育のために指導者と保護者が連絡を取り合ったり、レッスン状況や指導方針といった情報を共有することは大事なことだし、何よりお子さんのためですからね。
「『レッスンの出来不出来とかのことだけじゃなく、広い意味での連絡にも必要だから』と先生から連絡があったというふうに○○ちゃんに伝えて」とお話しして、きょうやっと本人が申込書を持ってきてくれました。
なかなか微妙なお年頃なんでしょうか。
あまり密でなく、間隔を置いてさりげなくメールしようかなと考えています。
道を歩いているときに見かけたブルーベリー。
日本では気候が合わないのではないかと思っていましたけど、最近は盛んに栽培されているようですね。
目にいいというので、私は冷凍のブルーベリーと蜂蜜、ヨーグルトを合わせてお昼にいただいています。
効果はよくわかりませんが、効いているはずと信じることが大事かな。
2016年
10月
02日
日
芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋。
そして、もちろん食欲の秋がやってきましたね。
というわけで…
8月ごろ、一緒に住む次男が「国産のマツタケが食べたい」と言い出しました。
「国産は高いから、スーパーで売ってるカナダ産でも韓国産でもいいじゃない」と私。
「いやいや、年に1回ぐらいは国産のを食べなきゃ」。
というわけで、密林さんで注文しておいたマツタケが「発送しました」の通知もなく、突然届きました。密林から届いたマツタケって(笑)
えーっ、通知はあるものでしょ、旅行に出ちゃってたらどうするの、と思いましたけど。
でも、上記の成り行きの末、これは次男のおごりになったので、文句は言いません。
中身は小さ目のマツタケが7本。立派な天然マイタケとハナビラタケ(?)はおまけみたいです。
値段と比べて納得できるかは、人によるかな。
配達員さんが玄関に入ってきただけで、もうマツタケの香りがあたりに充満しました。
箱に入ってた納品書にまで匂いが染みついていて、テーブルの上に置いといたら、キッチンじゅうに秋の香りがぷんぷん。
早速、網で焼きマツタケにして、スダチを絞っていただきました。
きょうはマツタケ御飯とお吸い物。マイタケとハナビラタケは天ぷらに。国産マツタケはやっぱり外国産とは違いました。
でも、やっぱり一番いい匂いがしたのは、梱包されていた段ボールの箱かな(笑)
秋の恵み、ご馳走さまでした。