2014年

8月

30日

ニコライ君からのメッセージ

ネット上で、5月ごろにアップされたとみられる、ニコライ・ホジャイノフから日本の皆さんへの日本語のメッセージを見つけました。

 

https://www.youtube.com/watch?v=4KNuQvTvsOQ

 

ほんの一言二言かと思ったら、こんなに長いメッセージ、よく覚えましたね。

しかもよどみなく、ほぼ完璧。

やっぱり努力家で、どうも日本が大好きみたいですね。

 

昔、キーシンがロシアの天才少年と騒がれて来日し、私も池袋の芸術劇場まで聴きに行きましたけど、キーシンがある種神がかり的な天才少年然としていたのに比べ、ホジャイノフは自分から聴衆に近づこうという意思も感じられ、親しみやすい印象があります。

 

日本のことが好きなら、これからもたびたび来日してくれるかもしれませんね。

そのときはまた聴きに行きたいと思います。

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2014年

8月

27日

ニコライ・ホジャイノフ ピアノ・リサイタル

BSプレミアムの「クラシック倶楽部」で聴いてから、これは将来有望と期待していたホジャイノフが再来日したので、発表会の後だし、と思い切って上京しました。

ここに来るのは初めてです。

「浜離宮ホール」と思っていたけど「朝日」がつくのかぁ、ぐらいに思っていたんですけど、まさに天下の(他意はありません)朝日新聞社のビルに併設されたホールでした。

新聞社入口正面から入ってコンコースを抜けると右手にホール入口が。

 

 開演。

ステージにあらわれたホジャイノフ、22歳だったと思うけど、写真よりさらに初々しく、ほっそりして少年の面影を残していました。

金褐色のくるくるした巻毛がライトに映えて綺麗です。

 

曲目は、前半がシューマン「アラベスク」「ダヴィッド同盟舞曲集」、そしてリスト「メフィスト・ワルツ第1番」。後半がショパン「子守歌」「ピアノ・ソナタ第3番」。

 

「アラベスク」が静かに始まったとき、彼の素直なみずみずしい音楽にごく自然に引き込まれていきました。「ダヴィッド同盟」も曲ごとの性格を弾き分けて圧巻の演奏。

私、「クラシック倶楽部」で聴いたとき、相当テクニックに余裕があるなと思ったんですが、この日の「メフィスト・ワルツ」で、その全貌が見えました。

人間の手の機能の極限というものを見せてもらいました。

とてもしなやかで力強く、手や腕だけでなく、体全体が自然で脱力できていて、無駄な動きが一切ありません。

これだけ弾きまくっても、手を痛めたりしないんだろうなと思いました。

 

後半のショパンも素晴らしかったです。

鳴り止まない拍手に応えて、自分で曲目を言いながらアンコールを弾いてくれたんですが、1曲目は「カルメン」から抜粋。

2曲目は「ケンテイ」と日本語で言ってくれましたよ。シューマン=リストの「献呈」。

3曲目はブラームスの「ハンガリー組曲第1番」。

拍手がすごいので、「モウイッコ(たしか)」と言って第5番。

 

もうさすがにこれで終わりかなと思ったのですが、聴衆が大興奮で拍手やまず。

ニコライ君、しばらくたたずんでから「わかった、弾くよ」みたいな仕種で(可愛かった♥)またピアノに向かってくれました。

4曲目はヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ「こうもり」から。

これも超絶技巧でした。手の動きが速くて見えない。

となるとまた拍手がやまないんですよね(笑)

最後に静かに山田耕筰の「赤とんぼ」を弾いて、みんな、もうお家に帰ろうよという気分に。

9時終演予定となっていたのですが、既に20分ほど回っていました。

 

終演後もロビーでCD購入した人限定のサイン会ということで、長蛇の列でした。

でも、CDは既に売り切れ。

 

あれだけ弾きまくって、若いし、お腹すいただろうな。ニコライ君、おいしいものいっぱい食べてね。と思いながらホールを後にしました。

とても贅沢で幸せな、大満足の1日でした。

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2014年

8月

27日

麻布十番散策

25日は、ニコライ・ホジャイノフのピアノ・リサイタルを聴くために上京。

コンサートは夜ですが、少しぶらぶらするつもりで早めに行きました。

浜離宮朝日ホールが地下鉄大江戸線の築地市場駅すぐそばなので、大江戸線で近い麻布十番を散策することに。

麻布十番駅出口の横にある十番稲荷神社。

駅出口から通りを渡った位置にある塩専門店「まーすやー」。

あらゆる種類の塩だけが(笑)、揃っていてびっくりします。

人口密度の高い都会だから成り立つお店ですね。

有名な(ですよね?)麻布かりんと。

これも種類が多くて迷ったのですが、やっぱり普通の黒砂糖のかりんとうとシナモンかりんとうを買いました。

上の写真は、パティオ十番という公園の西端に置かれている「赤い靴」の少女、きみちゃん像。

公園も小さければきみちゃんも小さい。

気がつかずに通り過ぎそうになりました。ごめんね、きみちゃん。

下の写真は、きみちゃんから左のほうに目をやると見えるイタリアンのお店「カフェ・ラ・ボエム」です。

コンサート前にあまりがっつり食べて眠くなったりしてはいけないので、「KOOTS」で鮭とあさりの玄米リゾットと、抹茶ラテをいただきました。

玄米に鮭とあさりの出汁がしみていて、おいしかったです。

 

すぐ横のほうにある上島珈琲店でおいしいコーヒーをゆっくり味わって、コンサート会場に向かいました。

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2014年

8月

24日

発表会終了

大成功のうちに、とまでは言えないけれど。

無事に、と言っていいかどうかもわからないけれど。

とにかくみんな頑張りました。

 

小さいミスぐらいはいろいろありましたが、大失敗もなく、それぞれ持ち味は出せたんじゃないかと思います。

 

みんな緊張してプレッシャーと闘って、でも、これを乗り越えて成長するんですね。

発表会を経験するかしないかは大きな違いがあると思います。

 

みんなが同じ目標に向かって力を尽くし、そしてそれをまたドキドキして見守るご家族の応援と愛情があって、発熱・発光作用が生まれるというか。

 

一人一人の講評も書きたくなりますが、個人情報ということもありますから、次のレッスンのときにまた本人に直接伝えることにしたいと思います。

幾つかの嬉しく感じたこともありました。

 

また来年の発表会で1年間の成長が見られるように、次のステップを踏み出していきたいと思います。

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2014年

8月

12日

CD化

過去のコンサートや発表会のカセットテープをたくさん保存してあるんですけど、年々劣化していくし、何とか自分にとって大事なものはデジタル化したいと思っていました。

 

これは相当以前ですが(写真が若い!)、オーケストラとモーツァルトのコンチェルトを共演したものです。

プロのピアニストじゃありませんから、オーケストラと共演するなんて滅多にない機会でした。これは残したいと思っていました。

 

こういうことがお得意な方にお願いして、忙しい方なので2年かかりましたが(笑)、やっと出来上がりました。

 

2枚組で、もう1枚は長男の小学校1年から20歳ぐらいまでの発表会の記録です。

年長さんのときの初めての発表会のテープが見つからなくて、残念だったんですが。

ジャケットのもう一方には、表題に「○○○ Takeuchi avec piano」と長男の名前、副題に「pour petit ○○○(小さい~に)」と孫の名前も入れました。

これで三代をつないだつもり。

 

こういうものはたくさんつくって配っても迷惑になるかもしれませんから、5枚だけつくっていただきました。後から追加はできるそうですし。

 

この前、レッスンの後で長男のところに寄るときに今年のバースデイプレゼントとして置いてくるつもりだったんですけど、食事のとき先生にお見せしたら、「これは私がもらうわ」と、さっとバッグの中に入れられてしまいました(笑)

長男にはまた改めて渡さないと。

 

考えてみたら、私のこの曲も、長男の毎年の発表会の曲も、すべて先生にレッスンしていただいたので、先生にも懐かしく聴いていただけるかもしれません。

 

自分では、このCDが出来上がって、とても嬉しく思っています。

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2014年

8月

09日

Mon petit-fils

先日の東京の先生のレッスンの後は、長男の家に一泊。

4月以来、3カ月以上ぶりに孫に会ってきました。

また泣かれました(>_<)

 

顔は覚えてるんじゃないかと思うんだけど、どうもおうちによその人が入ってくるのがちょっと怖いみたい。

どうしましょう、こんな箱入り息子で。

 

でも、今回は考えて、小道具をバッグにしのばせて行きました。

ソファから床まで段ボールで坂をつくり、お土産のミニカーを走らせたら声を立てて笑って大喜び。

やっと笑顔を見せてくれました。

男の子はやっぱり動くものが好きですね。

うさこちゃんの絵本も、とても気に入ったようです。

 

今月中にもう1回行く予定なので、今度は初めから遊べるかな。

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2014年

8月

07日

レッスン

一昨日は、東京の先生のお宅にお邪魔してレッスンを受けて来ました。

毎年、発表会の前は、私もレッスンを受けることにしています。

 

最近は、私より下の世代の生徒さんたちの中にもホームページを開設したりフェイスブックをやる人がいて、そういう中でご自分の名前がひとり歩きすることを先生は危惧されているようなので、私もこのホームページでお名前を出すことは控えています。

 

音大に入学したときからずっと師事していますから、先生とは長~いおつき合いです。

でも、レッスンを受けるたびに、18歳のときと同じ関係と緊張感に立ち返るんですね。

 

先生は音大は既に退職されて、もう70代後半になられましたが、ことピアノのことになると驚くほどエネルギッシュで若々しく、圧倒されます。

 

姿勢や体幹のことなど、もうわかっているはずなんですけど、弾くことに夢中になっているとつい忘れてしまいがちで、「もっと自分の体のことを知ること」と指摘されます。

「もっともっと本気で弾いて」と発破をかけられて、闘魂注入されました(笑)

曲へのアプローチが、まだうわべのところにとどまっていたなと反省です。

 

その後、先生のお車で中華料理屋さんで翡翠そばをごちそうになり、「しっかり弾くのよ!」と激励されてお別れしました。

 

発表会が終わったら、いい報告をしたいなと思っています。

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2014年

8月

02日

リハーサル1回目

きょうは発表会の1回目のリハーサルをしました。

毎年、発表会の3週間前に教室のレッスン室に集まって、まず第1回目のリハーサルをします。

「えっ、そんなに早く?」と思われる人もいるかもしれませんが、この日までに暗譜して人前で弾けるようにするのが最初の目標なんですね。

このときに、多少荒削りでも一応弾ければ、軌道に乗っているということです。

 

そして、本番の1週間か10日前に会場で2回目のリハーサルです。

これは会場の音響や雰囲気、ピアノの響き、タッチを確認するためです。

それから本番までの間に調整していきます。

 

発表会当日にリハーサルをすると、子供たちの体力や集中力が本番までもたないんです。

緊張状態が続くと、とても疲れるんですね。

そして、そのときうまく弾けなかったり音を忘れてしまうと、ほんとに焦って負のスパイラルに陥ります(笑)

 

発表会までのこのスケジュールは最初からよく言ってあるんですけど、毎年必ず暗譜が間に合わない子が出るんですね。

今回も、水曜日のレッスンのときに楽譜を見ても弾けない子がいて、きのうになって、やっぱり心配だから呼び出して補講をしようと電話しても、だれも出ず。

夜になってお母さんが出たのですが、本人は朝から友達と遊びに出かけてまだ帰ってこないという(>_<)

 

仕方なく、きょう朝から呼び出して4小節ずつ暗譜させ、「リハーサルの3時までには弾けるようにしてくるのよ」と言って帰したのですが、結果がどうだったかというと、リハーサルのときは相当違うストーリーになっていて、今どこを弾いているつもりなのか、私にもわからず(-_-;)

 

最後に残してまた補講の続きでした。

何とかわかりかけたと思うんですが、家でこの後、どんなふうに弾いているか、全く保証がありません。

 

本人はおとなしくてふんわりしたいい子で、なんだか怒る気にもなれず。

「きのう一日遊びに行っていて、何とも思わなかったの?」と聞いたら、「頭の中にピアノのことはありました」だって(^_^;)

 「プログラムに名前が出たら、責任があるのよ。あなたの弾く曲を聴きたくて来てくれるお客さんもあるかもしれないね」という話をしたら、「はい」と素直に頷いてはいました。

 

どれくらい届いたかはわかりませんが、ただただ本番の無事を祈るばかりです。

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