2014年
7月
26日
土
発表会まであと4週間となり、生徒たちもいま一生懸命暗譜しているところです。
ピアノを弾く人たちは、少し高度な曲を弾くようになると、この暗譜が悩みと言う人が多いですよね。
コンサートで最初に暗譜で弾くようになったのは、リストという説とクララ・シューマン(シューマン夫人)という説がありますが、クララ説のほうが強いようです。
そんなわけで、クララを恨みながら(笑)、汗をかいている人も多いのですが、この暗譜、「盾と矛」みたいなものですね。
譜面台を外したほうが音も響くし、譜面なしで弾くと本当に自由に伸び伸び弾ける反面、ほんのちょっとでも記憶に不安があると、緊張でパニックになってしまう可能性もあります。
でも、音大受験でもコンクールでも、暗譜が義務づけられていますから、これは避けて通れません。
「発表会ぐらい楽譜を見てもいいんじゃない?」と思う人もいるかもしれませんが、現実に私の生徒なんかは、楽譜を見てもいいとなったら途端に楽天的になってしまって、ちゃんと練習しなくなってしまうのは目に見えています。
たぶんひどい発表会になると思います(笑)
私の先生は、音大生には新しい曲を始めたら1週間で暗譜することを課していました。だからみんな必死です。
「暗譜してしまわないと、本当のレッスンが始まらない」というのが先生の持論です。実際、一流の先生やピアニストのレッスンは、みんな暗譜で受けています。
無数にあるピアノ曲をマスターするには、次々と覚えられないと話にならないんですね。
でも、高名なピアニストでも、暗譜で失敗したり苦しむことはあるようです。
昔、旧ソ連の大ピアニスト、リヒテルが来日して、私は浜松と東京と2回聴きに行って、たまたま同じプログラムだったのですが、なぜか浜松では暗譜で、東京では楽譜を見て弾いていました。
楽譜を見ていたことをみんな不思議がっていたのですが、実はリヒテル自身が大変な不安に襲われて、もう弾けないという気持ちになり、フランスから主治医を呼んで相談したところ、「楽譜を見て弾けばいいよ」と言われたそうです。
浜松で聴いたときと東京で聴いたときは、テンポも少し違うし、全体に印象が違ったのですが、気持ちの違いだったのか楽譜を見ていたせいだったのか、いまでもわかりません。
以前にご高齢(70代後半?)のピアノの先生のリサイタルを聴きに行ったとき、もともと実力のある方だったのですが、曲の途中で止まってしまって、「間違えました。ごめんなさい」とにこやかにおっしゃって最初から弾き直したことがあります。
笑いが起き、皆さん温かい拍手でなごやかな雰囲気でしたが、あれくらいのお年になれば、楽譜を置かれてもいいのではないかと思いました。
私もそういう年齢になったら楽譜を見て弾かせてもらいたいものですが、いまは生徒の手前、「先生ばっかり」と言われそうなので、そうもいきません。
2014年
7月
18日
金
先日、お皿をもらった姪から、メール添付で写真が送られてきました。
「やっぱりシンガポールは夜景でしょ。的な写真、送ります。」
ですって(笑)
綺麗ですねえ。
海外って、文化も風景も、空気でさえも違うから、全く異次元の世界に行けるのがいいですね。
エキゾチック~。
今月末にはイスラム教のお祭りがあるので、学校から声がかかり、子供にもマレー民族の衣装を着せると書いてありました。
海外生活を満喫しているようですね。
2014年
7月
16日
水
少しずつ発表会モードに入りつつある今日このごろ。
私は、初めはソロだけ弾くつもりだったんですが、連弾を弾く生徒さんの相手の都合がつかず、私がやることになり、さらにフルートと声楽のお友達が出てくれることになったんですが、その伴奏もすることになってしまいました。
とにかく真面目に準備しておくしかありません。
声楽の人がドニゼッティのオペラのアリアを歌ってくれることになったのですが、オペラの伴奏は久し振りなので、今から楽しい気分。
オペラって、ストーリーがあって、人間の愛や嫉妬や怒り、悲しみ、喜びなど、あらゆる感情を表現するので、日ごろの生活では自然と抑制している情動を、演者も聴衆も解放できるんですね。
とりあえず参考までにマリア・カラスが歌っている録音を聴いていますが、もう圧倒的な声と見事な歌いっぷりで、うっとりしてしまいます。
発表会で歌ってくれる人も、「ドニゼッティが大好き」と言っていましたから、合わせるのが楽しみです。
生徒たちもそろそろエンジンがかかってきました。
いい発表会にしたいと思います。
2014年
7月
11日
金
きょうは台風一過の青空と猛暑。
私の地域では、目立った被害はありませんでしたが、被害に遭われた皆さんには心からお見舞い申し上げます。
炎天下に柘榴の実を発見。
風台風じゃなかったから、実を落とされなくてよかったですね。
まだほんのり色づいてきたくらい。
いつごろ熟すのかな。
いやいや、とりに来たりしませんよ(^_^;)
子供のころ、家の庭で一つだけなった柘榴の実を、家族全員で一粒ずつつまんで味見したのを思い出しました。
5歳のとき引っ越したんですが、その前の家でのことなので、一番古い記憶かもしれません。
柘榴の果汁の甘酸っぱい味の記憶が、舌に蘇りました。
2014年
7月
08日
火
買っちゃいました!
ニコライ・ホジャイノフのピアノ・リサイタル。
決断すれば早いもんです。
迷ってるうちにいい席がなくなりますもんね。
ネットで買ったので席は選べず、でも「残っている席でいい席からおとりします」ということでしたが、番号を見る限りではちょっと微妙かな。
舞台への距離はいいけど、どうも端のほうみたい。
学生のころは、休憩時間に空いている席に移動したりして、位置によって響きが違うのを確認したりしていました。
いい席で空いているところは、たぶんチケット買ったけど来られなかった人の席でしょう。前半終わっても空席ということは、もう来ないだろうと勝手に推測して。
ほんとはいけないんでしょうね。
大人(?)になってからはやっていませんよ(笑)
すごく楽しみだけど、その前に発表会という大仕事があります。
それをクリアすればニコライ君に会えるということ。
既に一流ピアニストの風格さえあるニコライ・ホジャイノフに、君づけは失礼ですけど、あまりに若くて初々しいので、ついね。
それにしても、インターネットで買えるので、ほんとに便利になりました。
便利なものは使わないと。
2014年
7月
06日
日
きのうはフランス語のレッスンの日でした。
フランソワ先生、ワールドカップでフランスがドイツに負けちゃったので、朝からがっくり。
勝ち進んでいれば、決勝の日がパリ祭に当たったはずだったそうです。
私がちょっと気になっていたのは、フランス代表のドゥビュシー選手。
作曲家のドビュッシーと同じ名前では、と思い、「よくある名前ですか」と聞いてみたところ、「よくあるほどじゃないけど、ときどき聞く名前です。でも、スペルがちょっと違うかな」というお返事でした。
調べてみたところ、サッカー選手はMathieu Debuchy(マチュー・ドゥビュシー)、作曲家のほうはClaude Debussy(クロード・ドビュッシー)。
ちょっとだけ違うんですね。
日本で言えば斎藤さんと齊藤さんとか、熊井さんと熊谷さんぐらいでしょうか。
ちなみにドゥビュシー選手、イケメンでした(笑)
http://atmatome.jp/u/sippo39/52fz3cp/
フランソワ先生でなくても、私ももう少し見ていたかったな。
2014年
7月
04日
金
きのう新聞を広げていたら…
ニコライ君、発見!
また来日するんですね。
どうしましょう。
この時期、予定していたことはあるけど、都合をつければ行けない日ではないような。
曲目もよさそうだしね。
…思案中です(-_-)
2014年
7月
01日
火
というわけで(前の記事からの流れ)、きょうは午前中に大人の方のレッスンしてから、プールに行ってきました。
ずっとサボっていたんですけど、このところ週1で通っています。
発表会が近づくとまた行けなくなっちゃうんですけどね。
といっても、3分の1ぐらいは水中ウォーキング、あとは平泳ぎが中心で、時折バックとクロールです。
クロールはいつまで経っても上手になりません。
バックは、水泳教室に行ってたころ、コーチに「竹内さんのバックは白鳥の湖だねえ」と言われていました。
褒め言葉じゃないと思います(笑)
昔、フランスのピアニスト、ヴラド・ペルルミュテールの「ピアニストへの道」という本の中で、「ピアニストに一番いい運動は、水泳とランニング」と書いてあった記憶があります。
古い記憶なので、確認しようと検索してみたのですが、確認できませんでした。著者が記憶違いかもしれず、ランニングが散歩だったかもしれませんが、「ピアニストに一番いい運動は水泳と」というところまでははっきり覚えています。
手を痛めないスポーツだし、酷使する肩や肘、腕、背筋をほぐすのに最適だと思います。
水の中は、泳いでも歩いても、水で全身をマッサージしてもらえるんですね。
最初に一蹴りして、すーっと水の中を進んでいくとき、ストレスもすうっと水に溶けていく気がします。
って、私にストレスあったのかって話ですけど(笑)
泳いだ後のけだるさも、またいいんですよね。
もっと上手に泳げるようになりたいとか、美容のためなんて言いません。
とりあえず健康増進です。