話題の映画「Michael」を観てきました。
クラシックでなくても、音楽を題材とした映画はシアターで観るようにしています。
「ボヘミアン・ラプソディー」も観ましたし、昨年はボブ・ディランの半生を描いた「名もなき者」も観て、とてもよかったです。
時間が経てば配信もあったりテレビでもやったりしますけど、音楽映画はやはりシアターの迫力ある音響と映像で観るのがいいですね。
マイケル・ジャクソンのことをそんなに知らないですが、流石に大スターですし、波乱に満ちた人生は報道でも聞いていました。私には畑違いですが、音楽もダンスもすごいなあと思っていました。
演じるのがマイケルの実の甥だということや、ダンスのクオリティーや再限度がすごいと聞いていたので、絶対に外れはないだろうと。
結論から言うと、素晴らしい作品でした。気の遠くなるほどの多くの人々の情熱と努力と、そしてマイケルへのリスペクトと愛が結実した映画だと思います。
知らない曲もたくさんありましたが、私でも知っている「ビリー・ジーン」や「スリラー」など、再現度がすごかったです。
ネタバレになるといけないですが、最後が「え、終わり?」という感じで、画面に「His story continues(だったかな)」と出たんですね。
亡くなるところまではやらなかったし、彼の人生はその後も続いたぐらいの意味に受け取ったのですが、どうやら後編が制作されるという含みのようですね。
映画ではぽんぽんと年代が飛ぶし、取り上げられなかった事件や重要な人物で出てこなかった人もたくさんいて、撮影したけど権利関係で使えなかったところもあったようですし、それらの部分も含めて後編を制作したい意図はあるんじゃないかと。
大満足の映画でしたが、人間ドラマとしてはもっと掘り下げられたんじゃないかという思いもあり、何年後かに後編ができたら、そりゃ観に行くしかありません。
そして、先月取り上げたピアニスト、ルース・スレンチェンスカさんとの共通点もありました。
ルースさんもマイケルも、強権的な父親に叩き込まれて世に出たという点。父親との確執に苦しみ、苦難の末に自立して自分の芸術を開花させていきます。
たしかオーストラリアの実在のピアニストをモデルとした「シャイン」という映画でも、やはり幼少から父親にピアノを叩き込まれ、自分の支配下に置きたがる父親に留学を阻まれてもがく人物を描いていました。
いろいろと考えさせられます。芸事は何もわからない子供のころから鍛錬しないと身につかないという側面はあります。「子供の意思を尊重して」と言いますが、気の向いたときだけ頑張る、気が乗らなければ休む、ではそれなりにしかならないですから。
流石に暴力はいけませんが、厳しさは当然必要です。
でも、マイケルもルースさんも、「シャイン」のピアニストも、共通しているのは、何より本人に才能があり、どんなに苦しんでもやっぱり音楽が大好きだったことですね。
もちろんプロを目指すのでなければ、もっとゆったりと音楽を楽しみながら身につけていく道もあります。楽しむことと自分を律して前に進んでいくという兼ね合いが大事だと思います。
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