連日、北京では冬のオリンピックの熱闘が繰り広げられていて、話題に事欠きません。
日本選手も冬のオリンピックではこれまでで最多のメダルを獲得し、大活躍です。
私が注目していたのは、男子ハーフパイプとフィギュアスケート。
平野選手は8年前のオリンピックで銀メダルをとったときから、技の華麗さと、競技以外での落ち着いた態度と話し方のギャップが印象的でした。
もちろん前回のショーン・ホワイト選手との激闘もテレビの前で釘付けになりましたし、今回の見事な勝利、興奮し感動しました。そしてまたインタビューでのあのおっとりした受け答え。2回目の不可解な採点での怒りをうまく3回目につなげられたと。
完璧でしたね。
不可解と言えば、スキージャンプ混合団体での高梨沙羅選手のユニフォームが規格違反とされた件。
いろいろ報道されましたが、いまだに納得がいきません。
高梨選手は本当に真面目過ぎるくらいの人だから、あまりに責任を感じて今後についても考え過ぎないようにと願っています。
そして……
昨夜フリーの演技が終わった女子のフィギュアスケートですよ。
ワリエワ選手のドーピング違反問題を巡って、さまざまな動きがあり、渦中のワリエワ選手はその重圧に圧し潰されたような形で本来の演技ができませんでした。
日本の樋口選手と坂本選手は素晴らしい演技で、坂本選手は銅メダルを手にしました。
スケールの大きな力強い演技は本当に気持ちがいいですね。
3位が決まった後のあの涙と笑顔は、こちらまでもらい泣きしたり笑ったりしてしまいました。
本来の才能の上に真面目に真っすぐに努力した結果ですね。
ロシアは旧ソ連の時代からスポーツ選手に薬物を与えているという噂が常にありました。
女子の体操選手たちの高度な技術とともに不自然に未発達な体形は、いまでも記憶に残っています。
ワリエワもどこまで自分で認識して薬物を摂取していたのか。
あんなにすごい演技ができるなら薬物なしでも勝てるんじゃないかと思ってしまいますが、問題はもっと根深くて、同じ門下ではもっと多くの子供たちがふだんからそういう薬物を与えられ、疲れを知らずに激しい練習を続けてあの演技につながっているのかもしれません。
私はワリエワのあの衣装の胸から肩の後ろにかけてあしらわれた蛇のデザインが、何かを象徴しているような気がしていました。蛇の口からは赤い舌までのぞいていました。
曲に合わせた演出だったのかもしれませんが、15歳のワリエワが蛇の毒で倒れてしまったように見えてしまって。
これを機に、ドーピング問題がもっとはっきりと改善していくといいなと思います。
ワリエワ選手も、今後競技を続けられるかわかりませんが、これから長く続くであろう人生、笑顔を取り戻すことができるようにと願っています。
コメントをお書きください