発表会では私も毎年弾くことにしているので、昨日は東京の先生のお宅に伺ってレッスンを受けてきました。
先生は昨年お怪我で入院されていたのですが、もうすっかりお元気でいつもどおりパワフルでした。
先生は音大を退職されてから、ご自宅で主に音大の卒業生にレッスンされているのですが、「退職してからは何の制約もないので、自由に思いどおりレッスンできるの」とおっしゃっていて、私が学生のころも厳しい先生だったのですが、この数年はますます要求が厳しくなっているような気がします。
とにかく歯に衣着せずにはっきりおっしゃるし、妥協がないので。
おっしゃるだけでなく、これほど弾いて見せてくださる先生も少ないんじゃないかと思います。
「このごろ生徒減ってるの」と明るくおっしゃっていて、ついてこれないならそれでもいいと思っていらっしゃるご様子。
私も発表会の前に年に1回レッスンを受けるだけなんですけど、覚悟が要ります。
なかなか痛みを伴うレッスンなので…(-"-)
「最近は一日一客なのよ」とおっしゃっていて、時間もお構いなしです。
1時半のお約束で伺ったんですが、途中レッスンに関連していろんな譬えやピアニストの話、先生の子供時代のお話やコンクールでの経験談など、いろんなところに飛んでは、「さあ、いまのところ弾いてみて」という調子で、夜7時までかかって10ページほどの曲のうちの2ページ半ほどをみっちりレッスンしていただきました。
その後はそのまま帰るつもりだったのですが、先生のお車で行きつけの中華料理屋さんに移動してクロレラ入りという緑色の中華麺をご馳走になり、池袋駅まで送っていただいて帰ってきました。
「もっとたびたびいらっしゃいよ」と言われましたけど、行くには腹をくくって勉強しないと行けないわけで…
先生は私より一回り上の年齢なんですけど、いつも音楽に対する熱量に圧倒されます。
受けるほうも大変ですけど、いつも本気で向かってくださるのには感謝しかありません。
レッスンしていただいたことを反芻しながら帰ってきました。
行きにバスの中から見た皇居のお堀。
柳もイチョウも緑が美しく、冷房のきいたバスの中から見るといかにも涼しげなんですが、外はきのうも猛暑だったんですよね。
でも、見た目だけでも緑が多いっていいですね。
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