昨夜、ブログを更新した後で、浅田真央さんが競技生活にピリオドを打つというニュースが飛び込んできました。
とても残念ですが、何事にも必ず終わりというものが来るのは避けられないこと。
真央ちゃんはもう充分頑張ってきましたものね。
「お疲れさま。そしてありがとう」と言うしかありません。
天才少女として脚光を浴びて以来、ずっと見てきましたが、彼女の競技人生を振り返ったとき、燦然たる輝きや華やかさとともに、あれだけの天才スケーターでありながら、とうとうオリンピックの金メダルにだけは手が届かなかった、その苦味や悲哀がスパイスのように複雑な味わいを与えているとも思うのです。
バンクーバーでの演技や、ソチのフリーでの演技は忘れられません。
間違いなく、記憶に残るスケーターだと思います。
そして、みんなそうだと思うけど、私も彼女の人柄も大好きです。
森元首相に「あの子は大事なときにすぐ転ぶ」と言われたとき、その後の会見で「私も転びたくて転んでるわけじゃないし、でも森さんも少しは後悔してると思うので」と言って記者たちの爆笑を誘いました。
森さんも、孫のような年齢の真央ちゃんに一本取られて苦笑いするしかなかったんじゃないでしょうか。
実に痛快な会見でした。
誰も傷つけず、でも、きちんと自分の主張もした真央ちゃん。
こんなところにも彼女の人間力があらわれていると思いました。
氷上でたった一人で演技するフィギュア・スケートは、舞台でたった一人で演奏するピアニストにも似ています。
僭越ですが、自分がピアノに向かうときの気持ちとも重ねながら見守ってきました。
常に努力を重ね、これだけみんなに愛される真央ちゃんですから、これからもきっと幸せな人生を歩まれることと信じています。
コメントをお書きください