真剣勝負

発表会に向けて、いまが実は一番大事な時期です。

もちろん直前も大事なんですが、そのころは緊張感も高まり、みんな集中してくるので、それまでの準備が順調に行っていれば、あとは子供たちの力を信じるのみです。

 

もう随分前ですが、作曲家の故平井康三郎先生が子供の指導をする場に居合わせたことがあるのですが、そのときの先生の「子供はみんな上手になろうという本能を持っている」とおっしゃった言葉はいまでも強く印象に残っています。

 

ただ、子供に限りませんが、人間ってどうしても楽をしたがるんですね(笑)

ふだんはいろんなことに気が散るし、レッスンに来てもなかなか集中しなかったり。

 

やっぱりこちらがまず真剣になって、子供にそれを肌で感じさせることが大事かなと思います。

きょうのレッスンもそうでしたが、ふだんのんびりしている子には、まず最初に「さあ、いまから30分、先生と真剣勝負だからね!」と檄を飛ばしてからスタートします。

子供って素直ですから、そう言われると「ハイ!」と乗ってきてくれたりするんですね。

家での練習はいまひとつ成果が見えなかったりするんですが、少なくともこうやって一緒に頑張った30分は目に見えて形になってきます。

多分、こうやって弾けてきたところは楽しくなってきて、家でも気持ちよく弾くでしょう。

本当はできないところこそ自分で考えて試行錯誤しながらでも身につけていくのが練習なんですけどね。

レッスンの中で勉強の仕方も学んでいってくれるといいなと思います。

 

去年の発表会も最後にみんなで歌を歌ったので、今年も何か歌おうかなと。

いまはネットで楽譜もダウンロードできるし、便利になりました。

大人も子供も楽しく歌える歌を選曲中です。