山も谷も

発表会の曲も全員決まって、いまは譜読みの段階。

この時期が毎年大変です。

私が教室を始めたばかりのころといまとでは、お子さんもお母さんたちも、少し違うんですね。

レッスンに来るにも緊張感のあった昔と違って、いまは子供たちが伸び伸びしているのはいいんですが、その分辛抱強くはなくなっている気がします。

お母さんたちも働いている方がほとんどですから、忙しくてなかなか目が届かないということも。

 

いまの子供たちが苦手なのは、初めての曲の譜読み。

できないんじゃなくて、努力が要るし面倒だから腰がひけているというか。

やってみる前に「できそうもない」と、譜を前にしただけで心が折れてしまったり(笑)

少しずつやっていけば、「ああ、思ったより簡単だった」というふうに、気がつくとできるようになっているんですが、その少しずつの努力を避けているために前に進めないんですね。

かといって強く言えば、それでまた萎えてしまったりするので、こちらとしては歯がゆく思うことがあっても、辛抱強くやっていくしかありません。

 

できるだろうと思ってあげた曲がどうにもならず、いまのうちにもう少し易しい曲に変更しようかなと思っているお子さんもいます。

本番3週間前ぐらいまでに大体暗譜ができれば、そのころにはさすがに子供たちも前を向いているので、あとはより完成度を上げていくだけなんですけどね。

 

山も壁もあるからこそ弾けたときの喜びは格別のもので、それがまた次への推進力になります。

さあ、またあしたも子供たちと一緒に頑張らなきゃ(^^♪