深夜、youtubeを散策していたら、素敵な動画に出会いました。
中国出身のピアニスト、ラン・ラン(1982~ )と、ポーランド出身の指揮者、エッシェンバッハ(1940~ )によるピアノ連弾。
恐らくラン・ランをソリストに迎えてのピアノ協奏曲の後のアンコールでしょうね。
ラン・ランは人気の若手ピアニスト。北京オリンピックの開会式での演奏も記憶に新しいですね。
映画「のだめカンタービレ」のヒロインのピアノ演奏は、すべてこのラン・ランによる吹き替えだったそうです。
エッシェンバッハは若いころはピアニストで成功し、私が音大生だったころは、日本でも大変な人気でした。指揮者に転向したときは、ピアニストとしての彼を惜しんだファンは数知れないと思います。私もその1人です。
もちろん指揮者としても一流。ピアニストになる以前に、もともと指揮者を目指していたようですね。
ラン・ランは、エッシェンバッハの指揮でアンドレ・ワッツの代役として演奏したときにセンセーショナルな注目を集めたそうで、縁の深い2人なんでしょうね。
それにしても、2人の弾くこのドビュッシーの小組曲(Petit Suite)の美しいこと。
全部で4曲から成るうちの、1小舟にて(En bateau)と4バレエ(Ballet)ですね。
エッシェンバッハのピアノは、もともと美しい音色で知られていましたが、音楽が本当に純粋で高雅なんですね。
その変わらない音色が聴けて、嬉しい驚きでした。
ラン・ランは派手なパフォーマンスの印象が強いですが、こんな曲を弾いてもとてもデリケートな表現をしていますね。
この日の聴衆も2人も、聴いている楽団員たちも、みんな幸せそうに見えます。
私も同じく幸せな気持ちになれた夜でした。
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hanakyoema (月曜日, 08 11月 2021 19:33)
こんばんは。 私もこのデュエットは数十回聴き惚れています! 最高ですね。
ググっていたら貴方様の記事に出会いました。
takeuchi (月曜日, 08 11月 2021 21:51)
コメントありがとうございます。
もう6年も前に書いた記事なので、「えっと?」って感じでしたが、コメントをいただいたおかげで思い出しました。
若いころのエッシェンバッハはモーツァルトのソナタなどの演奏で評判になりましたが、私はa mollのロンドやショパンの24のプレリュードの演奏が大好きでした。シューベルトの歌曲集の伴奏なども。指揮者として健在なのは嬉しいですが、彼のピアノの音が忘れられません。YouTubeの時代ではなかったので、検索してもあまり出てこないんですよね。