季節はすっかり秋。
この時期は、学校でもそろそろ音楽会の準備が始まるころでしょうか。
生徒たちには、伴奏の機会があれば積極的にチャレンジするように言っています。
日ごろのレッスンや家での練習では一人で弾くことのほうが多く、アンサンブルの機会は連弾以外はあまりないですよね。
一人で弾いていると、リズムが悪かったり拍子に乗っていなくても気がつかないことがありますが、伴奏したり合奏するとそれでは合いませんから、はっきり意識することができます。
ほかの人の音や声を聴きながら、ずれないように、音の強さのバランスも考えながら合わせて弾くことは、とても勉強になります。
耳も脳も、フルに使うことになりますね。
人と合わせる楽しさもあり、最後の発表の場で成功体験をすることで自信が持てるようになったり、いいことがいっぱいです。
伴奏の楽譜をもらうと、指使いが何も書いてなかったり、小学生だと手が小さくて和音がつかめないこともあります。
レッスンのとき楽譜を持ってきてくれれば、指使いを決めてあげたり、少しアレンジして小さい手でも弾きやすくしてあげられますから、「遠慮しないで持ってきてね」と言っています。
少し難しい曲でも、引き受けたことで責任感が生まれ、無事に大役を果たすとふだんのレッスンでも成長が実感できたりして、指導する側も嬉しく感じることがあります。
通常のレッスンを終えて次の人と交代するときに「伴奏の楽譜持ってきたんですけど」と言われると、ちょっと慌てますけど(笑)
事前に言ってくれれば、こちらもそのつもりでレッスンの計画を立てます。
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