きょうのレッスン

大学進学のために退会し、その後大学を卒業して社会人として働いているお嬢さんが、今年の発表会に参加することになり、先週からレッスンにみえています。

 

とはいえ、仕事がハードで毎日帰りが遅いということで、週末しか練習する時間はないようです。ちょっと自信がなさそうなので、「連弾ならどう?」ということになりましたが、かつて一緒に連弾をしていた子たちも県外に出ていたり、やはり仕事に追われているようなので、結局私と弾くことになりました。

 

幾つか候補を上げて、ちょっと弾いてみせたところ、彼女が「あ、それいいですね!」と食いついたのがフォーレの「ドリー組曲」。

難易度としては易しいほうですが、練習時間をあまりとれないことも考えて、これがいいかなということになりました。

 

ガブリエル・フォーレ(1845~1924)

フランスの作曲家。

気品のある洗練された作風です。

よく知られている曲というと、歌曲「夢のあとに」や「レクイエム」でしょうか。ピアノ曲も即興曲やノクターンなど、数多くあります。

 

「ドリー組曲」は、フォーレが親しくしていた家の小さな女の子、エレーヌ(愛称ドリー)の誕生日に毎年1曲ずつ贈られたものだそうです。

幸せな女の子ですね。こんな素敵なプレゼントをもらえるなんて。

 

エレーヌの母は後にドビュッシーの妻となった人で、その娘シューシューのためにドビュッシーが作曲したのが「子供の領分」なので、この2曲は、文字通り姉妹曲だそうです。

 

私たち2人で可愛いドリーの代わりが務まるでしょうか(笑)