ブラームスはお好き?

Aimes-vous Brams?

  エメ ヴ ブラームス?

ブラームスはお好き?

 

フランソワーズ・サガンの小説の題名になっていますね。

 

毎年、発表会では私も弾くことにしています。

何を弾くか考えるのも楽しみなんですけど、今年はブラームスにしようかなと。

ブラームスの重厚な響きや、抒情的な曲での内省的、精神的な響きが好きです。

 

私が同時代のフランス文学に興味を持ったきっかけは、サガンの「悲しみよこんにちは」でした。「悲しみよこんにちは」も「ブラームスはお好き?」も、映画化もされてヒットしましたね。

「ブラームスはお好き?」は、イングリッド・バーグマンとイヴ・モンタン、そしてアンソニー・パーキンスという豪華なキャスティングでした。

 

中学生のころに、スタンダールやジイド、ロマン・ロランといった、フランス文学の名作は読んでいましたけど、現代フランス文学を読むようになったのはサガンからです。

サガンは、いわゆるフランス恋愛心理小説の系譜に連なる作家だそうで、政治的なことは出てきませんが、サルトルと親交があったと伝えられています。

 

十代のころに書いた「悲しみよこんにちは」が大ベストセラーになって、若くして巨額の富と名声を手に入れたために、破天荒な人生を送ってスキャンダラスに取り上げられることが多かったサガンですが、作品を読むと、非常に才能に溢れてナイーブな彼女の世界に引き込まれます。

ブラームスというと、必ずサガンの小説の題名も思い起こします。

内容はブラームスに深くかかわっているわけではないんですけど。